現在一般に普及している「新建材」による仕様は確かに機能的であり、安価で施工も容易ですが、完成した時が１００％の美しさで、後は経年劣化が進むだけで風合いは出てきません。​

　しかし、例えば節だらけの曲がった柱でも、それが本物の木であれば、日に焼けて手垢にまみれたとしても年月を経るごとに艶やかな色を醸し出し、落ち着いた風合いを感じさせてくれます。それは輝かしい青春時代を過ごし年を重ねるにつれ深みを増していく魅力的な人の生き方と同じといえるでしょう。

​　もちろん新建材を使った仕様の施工もおこなっておりますし、メリットを否定はしません。ただ私は人と家とが共に人生を歩み、住むほどに愛着が増していく、そして出来れば次の世代まで住み継がれるために、出来るだけ本物の素材を使った家造りをご提案させていただきたいと思っております。